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かんとりーらいふ

かんとりーらいふ

手術編

2011年1月28日

                 
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♪ コンコン ドアーノックの音で全身に鳥肌が立つ。遂に来た!
年配の看護師さんが手際よく用意した七つ道具を小脇に抱え、「さぁ 行きましょう」。
淡々と手術室へ歩を進めながら「心配しなくていいですよ」って言うんだけど吾が膝はガクガク音を立て震えが止まらない。後ろに続いてかあちゃんを頭に家族がゾロゾロ。
死刑囚が処刑場に送られる映画のシーンさながらである。
通路を挟んで両サイドに2つの手術室を見て、突き当たりの部屋がこれから受ける手術室になっていた。部屋の前に立ち止まり暫くして透明のガラスドアーが静かに開く。
中はひんやりと冷たく手術着一枚の身が緊張と共に凍りつき頭が真っ白。
抱きかかえられそのまま手術台に乗せられ、その時から目は閉じたまま。
ガチャガチャと金属がぶつかりあう音ばかりが耳に響き目を開ける勇気がなかった。
ほどなく麻酔科の女センセイが耳元で呼びかけながら点滴を始め、お決まりのガスマスクを被せられヒツジの数を3匹数えたところで記憶喪失。
気が付いた時は3日間過ごした病室。
11時45分に入って戻ってきたのが5時50分。6時間余の地獄からの生還でした。


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